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開発者インタビュー
化粧品には何が配合されているか知っていますか?
突然ですが、どうして化粧品は腐らないのでしょうか?
それは、雑菌を殺すための防腐剤が入っているからです。その他、水と油を混ぜ合わせるための界面活性剤、酸化・変質を防ぐための酸化防止剤などが配合されています。
これらの成分は、安全に使うためには必要ですが、一方、本来肌には必要のない成分なので、実は肌に負担をかけていることにもなります。スキンケアのアイテム数が多ければ多いほど、これらの成分によって肌にダメージを与えているのと一緒です。
肌が健康で丈夫なときは問題ないかもしれませんが、肌が弱っているときにアイテム数を多くすると、実は追い打ちをかけて肌を弱らせているのと一緒です。ですから、ナチュラルエレメンツは少ないアイテム数でスキンケアができるよう処方設計をしています。
年をとれば、バリア機能も低下します。
私は30代になってからアトピーを発症しましたが、わたしのまわりでも30代以降に肌が弱くなったという女友達が多くいます。これは、ホルモンバランスのせいかもしれないし、生活環境のせいかもしれないし、仕事や子育てなど生活の変化のせいかもしれないし、一概に何が原因と特定するのは難しいです。しかし、本来肌がもっているバリア機能を強化してあげれば、肌は健康なまま年齢を重ねることができるはずです。
女性にとって肌とは、心にも影響を及ぼす繊細なもの。
ポツンと頬にニキビが一つできただけで、何だか気持ちは晴れません。気になって触ってしまい悪化、さらに落ち込む…なんてくらい、女性にとって肌とは、心にも影響を及ぼす繊細なものです。 化粧品を扱うということは、お客様の肌をお預かりさせてもらっているのと一緒。だからこそ、私たちは肌に負担をかけない商品作りを全力で取り組んでまいります。
奈良留美子 株式会社スピカズ 代表取締役
大手化粧品通販会社を経て、2008年に独立。2012年、大人の肌のためのオールインワン化粧品「バランシングゲル」を発売。
発売直後からクチコミで広がり、アットコスメのオールインワン化粧品部門で1位を獲得。発売したばかりの商品としては異例の受賞で注目を集める。
「健康な体があってこそ、外見の美しさにつながる」と考え、内外美容をテーマとして商品開発を行っている。
肌の構造がどんどん変化していく30代以降
女性の肌は、30代以降から徐々に加齢による変化が現れ始めます。ホルモンバランスが変化し、皮脂量の減少や肌弾力が低下するなど、肌の構造がどんどん変化していきます。肌の構造が変化すると、長年蓄積したダメージが様々な肌トラブルとなって現れます。今までなら修復することができたダメージは、肌が老化することによって修復されにくくなり、それが蓄積されることによって肌表面に顕在化してしまうのです。
強い効果のかわりに、肌に刺激を与えることも
ナチュラルエレメンツは、肌に不要なものは極力排除しつつ、肌への効果が発揮できるように設計しています。化粧品を構成する成分は様々なものがありますが、全てが皮膚に対して良い影響があるわけではありません。中には、強い効果を発揮する代わりに、肌に刺激を与えてしまうものさえあります。
ナチュラルエレメンツは、原料の一つ一つを厳選し、肌に不要なものはなるべく入れず、肌に必要なものをたっぷり配合しています。トラブルを抱えて弱ってしまった肌にも安心して使用でき、きちんと効果を発揮できるように開発をしました。
シンプルなケアで肌を蘇らせる
健康な肌の方はもちろんですが、肌が弱ってしまった人にこそ使って欲しい商品です。肌の調子が悪いと、早く治したいという気持ちから、かえっていろいろな化粧品を使いたくなってしまいますが、むしろこれは逆効果。肌の調子が悪いときこそ、シンプルなケアをおすすめします。
ナチュラルエレメンツは、シンプルなお手入れで余分な負担を肌にかけることなく、使い続けることで肌本来が持っている力を育てて元気な肌に蘇らせてくれます。
一人でも多くの女性の肌を綺麗にする化粧品開発を
私が所属するサティス製薬の処方の特長は、「植物なのに高性能」をコンセプトとしていることです。植物由来にもかかわらず、合成物と同等の機能性を発揮する肌に優しい処方開発を行っています。
化粧品の開発者として、一人でも多くの女性の肌を綺麗にする化粧品開発に挑戦していきたいと思っています。
国分由梨さん 株式会社サティス製薬 開発部
クリームやゲルを作ることが得意なほか、化粧品を触って、感触の細やかな違いを肌で感じ取る官能評価をすることも得意です。プライベートでは、読書と料理が趣味。